お前、俺のこと好きだろ?



「血、」



「あ、ごめん、高畑くん!」



高畑くんが私の足を掴んだから、足から出てきた血が高畑くんの手についた。


ごめんって言っても、足触った高畑くんの自業自得なんだけどね?



「消毒くらい、自分でできんだろーが」



なんでしねぇんだよと、なんだか分からないけれど怒ってる……?



「ご、ごめんなさい」



「しょうがねぇから、俺がしてやるよ」



高畑くんは、消毒液を棚から出してニヤリと笑いながらそう言った。


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