お前、俺のこと好きだろ?



「プッ……だっさ!!」



「きもー」



「死ねばいいのに」



私が転ぶと、次から次へと出てくる悪口。
私は聞こえないように手で耳を塞ぐ。



死ねばいいのに……なんて、初めて言われた。



「おい、聞いてんのか!!」



私に怒鳴った先輩が、段々近づいてくる。
私は怖くなって、立ち上がり空き教室を飛び出した。



「逃げんじゃねぇ!!」



後ろから、そんな声が聞こえてくるけれど、私は走った。



向かう場所は…………


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