お前、俺のこと好きだろ?



「高畑くん、橘さんなんかやめてさー、私と付き合おうよ?私、高畑くんのこと何でも知ってるよ?大好きだもん!」



そう言って俺の腕に絡みつく女に吐き気がする。



「そんなに、俺のこと好きなの?」



俺は、冷めた目で笑いながらその女にそう言った。



「うん、好きだよー!橘さんより好きだよ!」



小春より好きなのはそうかもしれない。
まず、俺と小春は付き合ってないし、好き同士でもない。



ましてや、昨日知り合った友達とも言えない他人だ。


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