お前、俺のこと好きだろ?



「ねぇ、なんで貴音知ってるような感じ?」



私が先輩たちに虐められていたことは、貴音には教えていないはず。



「そんなの、気づいてたに決まってるでしょ。だてに、親友してないわよ。

だから、どうするか悩んでたけど高畑くんが助けてくれたみたいで良かったわ」



なんだ……知ってたんじゃん。



それなら、そうと……



私の目から1粒の涙がこぼれた。


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