お前、俺のこと好きだろ?



「貴音だけは、私から離れないでよ~……」



「離れるわけないでしょ」



うぅ……マトモに友達すら作れない鈍臭い私に付いてきてくれるのは貴音だけだもん……。



「何言ってんの、小春?俺がいるじゃん」



貴音に抱きついていると、急に後ろに腕を引っ張られて上から甘い声が降ってきた。



「は、はぁ!?」


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