Soul Lovers2~あなたの笑顔を守りたくて~
「雛子ちゃんがマッシーさんの妹だなんて、信じられないよ」
クスクスと可笑しそうに笑う七倉さん。
目を細めて笑う七倉さんに、恥ずかしくなった私は、誤魔化すように目の前のオレンジジュースを飲む。
「実は雛子ちゃんも、酔ったらマッシーさんみたく酒癖悪かったりして」
からかうような声に、私は冗談じゃないと顔の前で手を振った。
「ないない。そんなことは絶対にしません!」
大きく否定したけれど、まだお酒を飲んだことがないから、酒癖が良いか、悪いかなんて分からない。
けど兄の七倉さんへの執拗な絡みっぷりを見てると怖くなる。
自分も酔うと、かなりめんどくさいキャラになるかも?って。
「七倉さんに嫌われたくないから、20歳になってもお酒は飲みません」
そう言うと、
「心配しないで。どんな雛子ちゃんだって、俺は嫌いになんかならないから」
七倉さんは、私の手をぎゅっと握った。