Soul Lovers2~あなたの笑顔を守りたくて~
破天荒なマッシーさんや、事務所の先輩だった伊織さんがいて、毎日、お祭り騒ぎだったコーギーは、
Soul Loversの七倉ハルの仮面を脱いで、素で楽しめる数少ない場所だった。
最初は、とにかく楽しいからって理由で通っていたコーギー。
けど店で流れる音楽や、予告なく始まるラップバトルに、次第に自分も彼らのように、生身の音を。言葉を紡ぎたいと強く考えるようになった。
それからは自分で曲を作っては、デモテープをコーギーや色んなクラブに配り歩いたり、飛び入りでライブをやらせてもらった。
今とは比べ物にならないダサいリリックとメロディーライン。
ラップも下手くそだったけど、あの頃の日々は無邪気で楽しかった。
メジャーでは絶対にできない体験。
俺の夜の活動を、リーダーの竜也とマネージャーは気付いていたけど、黙認してくれていた。