Soul Lovers2~あなたの笑顔を守りたくて~
朝、目が覚めると隣に裸の菅くんが居たって状況で、
「ねぇ、ひな。どうしよう!私、もしかして菅くんに誰とでも寝る軽い女だと思われたかな?」
テーブル越しに詰め寄る亜理沙の勢いで、テーブルがガタッと揺れてうどんの汁が少し溢れた。
「その夜の記憶はあるの?」
うどんの汁を近くにあったペーパーナフキンで拭きながら聞くと、亜理沙は力なく首を横に振った。
「全然?欠片も?」
「1ミリも覚えてない」
亜理沙の言葉に、重い沈黙が流れる。
「だったらしてないかもよ」
強引だけど真面目な菅くんが、酔った勢いで亜理沙を抱くとは思えない。
「それか愛の告白を受けた後、盛り上がってベッドイン。かもしれないし。菅くんには、その日のこと聞いたの?」
「聞けるわけないでしょ!そんなこと」
顔の前、亜理沙は両手で大きくばつ印を作った。