Soul Lovers2~あなたの笑顔を守りたくて~
その時、
「なに盛り上がってんの?」
噂の菅くんがやって来て、亜理沙の隣に座った。
感情が込み上げたのか、亜理沙は涙目で。
それに気づいた菅くんが「ん?」って顔をして亜理沙の目を覗き込む。
堪えきれなくなった亜理沙が言った。
「私、陽希のことが好き!」
すると菅くんは「どうした、急に?」って困ったような顔をした。
そんな菅くんに苛立った亜理沙が、大きな声を出す。
「そうやって、いっつも返事をごまかして。迷惑なら迷惑だって言って、ちゃんと突き放してよ。じゃなきゃ私、いつまでも陽希を嫌いになれない!」
椅子から立ち上がった亜理沙の声に、カフェにいる学生たちが何事?って顔でこっちを見てる。
亜理沙はポロポロと泣き出して、菅くんが慌てたように亜理沙を椅子に座らせようとした。