Soul Lovers2~あなたの笑顔を守りたくて~
「触らないで!」
そんな菅くんの手を払いのけて、駄々をこねるみたいにぐずる亜理沙を、菅くんは引き寄せて抱き締めた。
「俺を嫌いになるなんて、そんな悲しいこと言うなよ。不安な気持ちにさせてたならごめん。俺、亜理沙のことが好きだ」
顔を上げて菅くんを見た亜理沙の目から、ポロリと涙の滴が溢れた。
私は2人の邪魔にならないように、静かにその場を離れる。
「ってか、俺、亜理沙の誕生日にも告白したよな。好きだ、付き合ってくれって」
「え?うそ?」
「はぁー?まさかお前、覚えてないのか?」
「……ごめん」
背中越しに聞こえた会話に、「おめでとう」って心の中で呟く。
中学の頃から一途に想い続けた菅くんとの、恋が実ってよかったね。
嬉しくて、胸が暖かくなった。