Soul Lovers2~あなたの笑顔を守りたくて~
「はい。オレンジジュース」
七倉さんは、委縮する私にペットボトルを渡すと、その場に座った。
つられるように七倉さんの目の前に座って、改めて今の七倉さんの服装を見てドキッとする。
いつもはシャツやスーツ。モノトーンでシックな服装が多い七倉さんが、ラフなTシャツとスウェット姿で胡坐をかいている。
Tシャツの柄も、いつもみたいなシックなものじゃなく、ポップで可愛い。
そんな可愛いデザインをさらっと着こなした七倉さんは、いつもの真面目な雰囲気じゃなく、ちょっとチャラくて、どこかセクシーだった。
可愛いのにセクシーって、なんでだろう?
そう考えて気づく。
一見、細身の七倉さんは、よく見ると腕も脚も、意外と太くて。胸板も厚い。いわゆる細マッチョ体系で。
その隠された肉体美が、Tシャツを着ることで強調されて、色気を醸し出しているんだ。
「意外とマッチョなんですね」
ストレートに聞くと、七倉さんは飲みかけのスポーツドリンクを吹き出しそうになって、軽くむせた。