Soul Lovers2~あなたの笑顔を守りたくて~
繋いだ手に力がこもる。
触れ合っているところから、七倉さんの熱が伝わる。
「不安な想いや、哀しい想いをいっぱいさせてごめん。けど、これだけは言える。
俺は雛子ちゃんを愛していて、絶対に放さない」
手を繋いだまま、私の前に回り込んだ七倉さんは、真正面から力強い眼差しを注いだ。
「これから先もずっと、雛子ちゃんと生きていきたい」
時が、止まったのかと思った。
周囲の雑踏が聞こえない。
視界から人々の姿が消えて、私と七倉さんだけが切り取られて、別空間に隔離されたような気持ちになった。
視界に映るのは、揺るぎなく力強い2つの目。
ずっと胸に秘めていた不安を声に出した。
「私を、一人の女性として見てくれているんですか?」