Soul Lovers2~あなたの笑顔を守りたくて~
「私のこと、重荷になっていませんか?」
思いきって質問する。
すると七倉さんは、惚れた私が、もっと惚れ惚れするような蕩ける笑みを浮かべた。
「雛子ちゃんが与えてくれる重荷なら、俺は喜んでその荷物を背負うよ。
喜びも痛みも、ぜんぶ雛子ちゃんと分かち合いたい。それが俺の幸せだから」
果てしなく、広大な心に圧倒される。
私の好きな人は。
目の前で、私を愛していると宣言するこの人は、なんて大きな存在なんだろう。
七倉さんの心を抱き締めるみたいに、私は七倉さんに抱きついた。
ドクドクと規則正しく脈打つ、七倉さんの鼓動が聞こえる。
余計な言葉は何もいらない。
ただ七倉さんを感じていたい。
七倉さんは、そんな私の背中に腕を回して、包み込むように抱き締めた。