Soul Lovers2~あなたの笑顔を守りたくて~
電車に乗って、都内の大学に行く。
「ひな、おはよう」
「おはよう。真下さん」
そう言って手を振るのは、親友の亜理沙と菅くんで、
「おはよう。もしかして2人で来たの?」
中学の頃から、ずっと菅くんを好きな亜理沙と、
高校を卒業する頃、やっと亜理沙の想いを知った菅くんは、最近なんだか仲が良い。
「私、先に行くね」
恥ずかしそうに照れ笑いする2人に、邪魔しちゃいけないと気をきかせて、1人で講義室へと向かった。
先生が説明する講義の内容をノートに写す。
与えられたものを、与えられるまま吸収する日々。
こんな時、このままで良いんだろうかって、どうしようもなく気持ちが駆り立てられる。
七倉さんは自分で考えて、自分で道を切り開いて、その道を着実に歩いてる。