Soul Lovers2~あなたの笑顔を守りたくて~
「そのためには七倉の力が必要だ。お前が、俺の噂はデマだって一言口添えしてくれたら、出禁になったクラブにもまた顔が出せる。
ライブも、今よりもっと声がかかって、俺の名と実力を世に轟かせられる。
頼む、七倉!俺を助けてくれ!!」
しおらしいふりをしたルキの、強欲な本性が露になる。
低俗なルキの言葉に呆れる。
なんて自己中心的で、胸くそ悪い言い分なんだ。
元々こいつは、俺の曲を盗んだことを悪いとは欠片も思っていない。
ただ自分のために。自分の傲慢なエゴのためだけに、俺の前にやって来たんだ。
「あんたが俺の曲を盗んだことは噂じゃない。事実だ。
晋平さん、用事がそれだけなら、俺、帰ります」