花火の涙

「ちょっと、屋上行って来るね。」


「うん、放課後になったら電話するよ。」


教室から、少し遠い屋上の重たいドアを開けると


雲一つない、真っ青な空が広がっていた。


どこまでも、飛んで行けそう。

そんな気がした。
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