花火の涙
−プルルルル−

電話の着信音がした。

いつの間にか、寝てしまっていたのか

空は、オレンジ色になりかけていた。


「もしもし、寝ちゃってた。」


「本当に、放課後まで帰って来ないとは思わなかったよ。」



「ごめん、今から戻るわ。」



ここに来ると、いつも寝てしまう。

内申がやばいけど、どうしても、

教室で授業を受ける気には、なれない。
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