夕やけ雲
「……光、輝……?」
ひざに顔をうずめてうごかない光輝。
「光くーん?」
告白したことがだんだんはずかしくなって、いつからかよばなくなったなまえをひさしぶりに口にだしてみる。
それでもうごかないから光輝のからだをゆすってみると、
いきなり腕をひっぱられてだきしめられた。
「……わっ」
「反則なんだよ、バーカ」
そう言って顔をあげた光輝の顔は、夕日のせいなのか真っ赤に染まっている。
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