夕やけ雲
自然と手をつないで、そのまま草の上に寝ころんだ。
「あー、俺、世界で2番目にしあわせかも」
「なんでいちばんじゃなくて、2番なの?」
あたしがそうきくと、光輝はおきあがってあぐらをかいた。
「あゆを、世界でいちばんしあわせにするから」
急に真剣な顔になって。
光輝のほうが、反則じゃんか……。
あたしは、あぐらをかいて夕やけをみている光輝の背中にとびのった。
「“ふたりで”、いちばんしあわせになるんでしょ!」