夕やけ雲



自然と手をつないで、そのまま草の上に寝ころんだ。


「あー、俺、世界で2番目にしあわせかも」

「なんでいちばんじゃなくて、2番なの?」


あたしがそうきくと、光輝はおきあがってあぐらをかいた。






「あゆを、世界でいちばんしあわせにするから」


急に真剣な顔になって。


光輝のほうが、反則じゃんか……。


あたしは、あぐらをかいて夕やけをみている光輝の背中にとびのった。






「“ふたりで”、いちばんしあわせになるんでしょ!」


< 14 / 20 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop