夕やけ雲
☁︎ ☁︎ ☁︎︎︎ ☁︎︎
「おいしい〜」
あれからふたりでトラックをおいかけて、やっとの思いでつかまえることができた。
「マジかんべん。どんだけ走らすんだよ……」
「おいしいからいいじゃん!」
だれもいない公園のブランコにすわって、ふたりでホクホクのやきいもを食べる。
いつ告白しよう……。
光輝の前ではいつもどおりにふるまっているあたしだけど、心のなかはお祭り状態。
心臓がバクバクしている。
「「……」」
やきいもに夢中だから、おたがいなにもはなさない。
いまって、まさかのチャンス?