君が好き~16歳ママの恋~
夢羽に目線を合わせるように、座った。


「ママも頑張るから、夢羽もいい子にしてて?」


「ままといっしょ!」


夢羽、ママも離れたくないよ。


でも、逃げたくないから。


「ママも頑張るからね。できるだけはやく帰ってくるから、そしたら、お散歩行こうね」


夢羽は、潤んだひとみでじっと見た。


「まま、はやくかえってきてね?」


もちろんだよ、夢羽。


こんなにかわいい子を、放っておくなんてできないもん。


「いってきます」


笑顔で家を出た。


不安そうな顔をして、夢羽を心配させたくなかったから。


笑顔、ちゃんとできたよね?
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