君が好き~16歳ママの恋~
タクシーを呼んでもらって、病院の待合室で待つことにした。


橘日向、なにを考えてるのかわからない人。


でも、夢羽を助けてくれた。


いいのかな……。



「……た」


「ん?」


優しい声が聴こえる。


顔を見れなくて、下を向いていてもそれは分かった。


「中学1年の夏だった」


それからは、橘日向は何も言わなかった。


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