君が好き~16歳ママの恋~
「お前のお父さんって、何者?」
「一応、国会議員かな」
日向は絶句していた。
ちょっとおもしろい。
「それでね、これが初めて座った時。
こっちは初めてつかまり立ちした時。
こうやって、夢羽が成長するたびに、お父さんがホームパーティーを開いたの。
もちろん、家族だけだけどね」
友達を呼ぼうとするお父さんを止めるのは、大変だったな。
「そういえば、なんで、夢羽って名付けたんだ?
今はキラキラネームが流行ってるらしいけど、それなりに由来とかあるんだろ?」
その言葉で、久しぶりに夢羽が生まれた日のことを、思い出した。