君が好き~16歳ママの恋~
「どうしたの?いたいの?」
夢羽、どうしてそんな事を言ってるの?
「ムーがいるよ?まま、ないちゃ、や」
あ、泣いてたんだ。
「華恋?」
お姉ちゃんが気づいてくれた。
「夢羽、おばあちゃんのところ行っててくれる?」
「りんちゃ、まま、だいじょぶ?」
「大丈夫よ」
お姉ちゃんの顔が視界に入ってきた。
「華恋、どうしたの?」
「……」
「思い出した?」
「ちが……っ」
そう答えるだけで精一杯だった。
「じゃあ、どうしたの?」
「わ……っかんな……い……」