真実の愛




近くに行って顔を見てみると結構可愛いやつだった。


「..なんですか?」

「いや?別に。」

なーんか気の強そうな女。
でも捨て猫に傘さすとか..優しいじゃん。


「これ、あげるわ。」

そう言って俺は自分がさしていた傘をその女に渡した。

「は..?いらない。」

「いいから。持っていけって。
俺、ここだしいらねーから。」

「..ありがと。」

へー。意外とありがととか言えるんだ。

..ってやべー。
店に入んねぇと朝礼始まっちまう。



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