真実の愛
まなみからいきなりキスされた時に
まなみの向こうで
歩いてる環奈を見つけた。
「..環奈?..環奈!」
俺は必死に呼び止めた。
「おい環奈って!」
「もーなによ!」
環奈はかなり俺を睨んできた。
..ってこいつ泣いてんのか?
目かなり赤いし。
「...お前...泣いてんのか?」
「..関係ないから..あんたには..。
てか、彼女が居るなら居るって..言えば良かったじゃん..。笑
別にあたしとあんたは?付き合ってるわけでも友達ってわけでもない、..ただの知り合いだし..あたしには何の関係もないけどさ...。笑
いくらホストだからって..騙す相手、考えたら?
あたしなんかまだ未成年だし、お金もないんだから..騙したって、何のメリットもないんだし..。」
待てって..。
こいつかなり勘違いしてんじゃん。
それもそうか..。
ついさっき俺が好きって言ったのに他の女とキスなんかしてたら、そりゃあ勘違いもするわな..。
「おい..これは..!」
「言い訳とかどうでもいいからさ。..帰るから、あたし...。」
「待てって!」
「..うざい!.....話かけないで。」
俺は誤解を解きたくて環奈に真実を話そうとした。
まなみは彼女なんかじゃなくて、俺は別れたくて..でもまなみが勝手に諦めてくれなくて
諦めるかわりにっていきなりキスをしてきたって。
ちゃんと話たかった。
だけど環奈はすごい怒ってて
''もうどうでもいい''
そんな顔をしていた。