あたしの正義
モデルとカメラマン
悲劇の朝
希輝アリスside
激しい頭痛。
痛い。ものすごく痛い。
そんな頭痛ともに起きた最悪な朝。
でもそれに追い打ちをかけるようにあたしに悲劇をもたらす。
「え?」
「…………。」
スヤスヤと気持ちよさそうに眠る美少年。
長い睫毛に透き通る肌に明るいネイビーカラーの髪色。
あたしはしばらく彼を眺めていた。
だけど我にかえる。
「………どわぁぁぁ!?」
「……うっるさい。」
「何これ何これ何これ!」
「だからうるさいよ。」
ガバリと毛布に包む彼。
どうやらうるさいのが苦手みたい。