あたしの正義
「ねえ。」
「………。」
「ねえってばあ!!」
「へ?あたしに話しかけてたんですか?」
「そうに決まってるじゃん!」
「もう!」と頬を膨らませる女の人。
雛さんと違って可愛い雰囲気。
ふわふわしていて綿飴みたい。
「な、なにか用でも?」
「アンタ新人だよねぇ?」
「あ、はい。」
「新人が雛ちゃんと話しかけて貰うなんてうざすぎぃ〜〜。で、なんの話をしていたわけ?」
「え、」
少し焦りながらあたしにそう言ってくる。
それはあたしからしたら嫉妬にも思えたし、何処かのし上がりたいって気持ちも隠れ見えた。
「ただ名前を聞いただけですよ。」
「な!?新人のくせに雛ちゃんの名前知らなかったの!?」
「はい。全く知りませんでした。」
「変なのぉ!」
「よくいわれます。」
申し訳ないけどあたしはこの世界は殆ど初心者だ。しかもなんの情報も得なくてきた。
だから素っ裸同様。