あたしの正義
ドクン、ドクン、と心臓が高鳴る。
こんなのは久しぶり。
にやりと笑みが漏れてしまう。
どうやってここの一番になろうか。
なんてことは考えないよ。
あたしはね楽しいことが大好きなの。
だからとことん楽しませて貰おう。
その為にはあらゆるものを吸収させて貰う。
雛さんの撮影。
そして里香さんの撮影を見る。
そこには想像をはるかに超える光景があった。
まるで別世界。
さっきまでの二人だとは思えないよ。
あははははは。
堪らないよ。
堪らなく楽しいよ。
あんなことをこれからあたしも出来るんだ。
なんて幸せだろう。
「………あの子変。」
「なに笑ってんの?」
「わかんない。でも新人だよ。」
「変な子。でも……鳥肌が立つ。なんで?」
そんな言葉は届かない。
それだけあたしは2人に夢中だったから。