あたしの正義
どうしよう。
もっと撮りたい。
この瞬間を漏らしたくない。
「終わり。」
でももう終わり。
他のモデルと同じくらいの量は撮った。
だからもうやめないと。
「はあぁぁぁあ。」
俺が終わりと言ったら、その場にしゃがんでもぬのけのからになるアリス。
そうだよね。初めてだもんね。
「疲れたでしょ。」
「疲れた!でもっ!楽しくて堪らないよ!」
「ッ、」
楽しくて堪らないよ。
その言葉は嘘ではない。
キラキラな笑顔を見せたアリスは心の底から綺麗だと思ったんだ。
もしかしたら雛や里香を超えるかもしれない。
アリスはそれだけの技術とカリスマ性がある。
なんだよ。やっぱり勘違いじゃなかった。