あたしの正義
変わらないあの頃と同じスタイル。
でも歳を食うもんだ。
老けたな。俺も悠里も。
「やり方が汚いってどうゆうことですか?」
「ここにいれば嫌でもわかるよ。」
「はあ。」
周りはもうさからえない存在。
その地位に就きたかったからそこにいるのか?
違うだろ。
お前はそんなやつじゃない。
だから目を覚ませよ。
俺の意図を察したアリスは黙り、そして俺の頬をつねった。
「怖い顔しないでください。もともと怖いんですから。」
「俺ほどのイケメンになにすんだよ。」
「あたし一度たりとも京太さんをイケメンだとは思ったことありません。」
「生意気な口を聞くようになったじゃねぇか。」
「脅迫じみたことしてなに言ってるんですか。」
脅迫ね、それは言えてる。
でも俺はアリスにかけたんだ。
人を魅了する力を秘めたアリスに掛けてみたくなったんだよ。