あたしの正義
「………分かった。じゃあ私1人でなんとかするよ。」
「出来るわけ?」
「やってみないと分からないじゃん。」
雪音の目を見てそう告げた。
雪音は目を大きく開いてあたしを凝視する。
内心はきっとこいつなに考えてるの。ってあたりだろう。
でもね、いろんなことをやる前から諦めたくないんだよ。
「アリスさんの目つきが……あの時と同じ…。」
「……………。」
大丈夫。
やれば出来る子って京太さんにも言われてきていたんだ。
そう、あたしはやれば出来る子なんだ。
「城ヶ崎さん。今日演奏する曲ある?」
「あるけど……。」
「貸してくれない?」
「うん。」
城ヶ崎さんからiPodを借りるとあたしはすぐにイヤホンをして曲を聴いた。