あたしの正義


そして外に出て、突きつけられる現実に目をそらせたくなる。



「お財布の中身空っぽだよ。帰れないよ。どうすんの。」


ほんとにバカ。
あたしは後先考えないで動いてしまう癖が合る。
それは今みたいな悲劇になるのがほとんだだ。

はあとため息をつくと震える手である人に電話を掛けた。



「も、もしもしおはようございます。」

「……なにどうしたの。」

「申し訳ございません。私今お金がなくて…」

「うん。で?」

「今、えっと、」



周りを見て、場所を把握した。



「○○にいるんですけどその…帰れなくて今日の仕事間に合わなくなるかもしれません。」

「へええええ。でどうしたいの?」

「迎えに来ていただきたいです。」

「ざけんな!!!!!!!アリスてめえ何考えてんの!???なんんでそんなことになってんだよ!!!!お前プロとしての自覚あんのかよ!!!まじであとで覚えてろよ!!!!?」



ひ、ひえええええええ!?
ものすごく怒ってるよ!!
やばいよこれ!!!
あたし今日中にぼこぼこにされるかもしんない…。



「とりあえず今どこにいんのか教えろ!!!詳しくな!!!そんで意地でも今日の撮影成功させろ!!!!わかったな?」

「は、はい!!!!」



ブちっと切られてしまった電話にあたしは寒気がした。
いや・・・・あたし今日初めての仕事なんですけど。

せ、成功なんて、まじかよ!!






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