あたしの正義
……やばい。
やばいやばい。
如月さんかなり怒ってる。
って、メールじゃなくて電話してくださいよ。
俺あんまりメールなんて見ないんですから。
葉とため息をついて俺は素早く着替える。
そして荷物をまとめる。
そんな時机に携帯を置いてきたのを思い出して、めんどくさい気持ちのままリビングに戻る。
「あ、」
そして目に入るあるもの。
俺はそれを持つとキッチンの洗い場に運ぶ。
二つのマグカップ。
朝の出来事……なんだよね。
あっという間にここを出て行ってしまったアリス。
正直夢みたいだけどちゃんとその証拠はあるんだ。
「ってこんなことしてる暇ないいてば」
また一人でこんなことを言ってる。
はたから見れば変な奴。
携帯をmポケットに入れると俺は部屋からでた。