あたしの正義


御門は少し不貞腐れながら、棚を開けた。
そして固まる御門。


「アリちゃん…俺とお揃いのマグカップは?」

「捨てた。」

「な、なななななんで!?」

「ずっと取っておくのもおかしいよね!?」

「ひどい!アリちゃんひどいよ!」

「……ひどいって言われても、」

「アリちゃん!」

「お、おお!?」



いきなり近くに来たかと思ったらあたしの手をぎゅっと握ってくる。



「なになに!?」

「なんでアリちゃんは俺と別れたの?」

「急にどうしたの!?」

「俺………いや…やっぱり何でもない。」

「御門?」




目を逸らした御門はあたしの手を離すと、荷物を持つ。




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