あたしの正義


どよんとした気持ちになりつつも俺は訳を聞いた。


「なんでですか?」

「アリスに俺の荷物を背負わせた。だから多分負荷になる。そんなアリスのそばにいてくれない?」

「なっ、む、無理ですよ!だって俺……アリちゃんに嫌われてるし……。」

「アリスのことが好きなんだろ?お前が1番アリスのことを理解してる。だから頼む。」

「ッ、」



俺が1番アリちゃんを理解してる。
…確かにそうかもしれない。

アリちゃんが俺から距離を開けて突き放そうとしてるのはきっと俺の為だ。

アリちゃんは誰よりも優しい。
だから自分を犠牲にしてまで、他人を救おうとする。



そんなアリちゃんのことがまだ俺は好きだ。




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