大好きな君の嘘
君菊が気をつけるよう言ったかいもなく
大阪相撲の力士と乱闘して帰って来た
その夜
八木邸の芹沢達に呼ばれ、君菊が来ていた
「握り飯のお礼だ」
「おおきに!
わぁ!!可愛らしい巾着袋どすな!
……芹沢はんが選んでくれたん?」
「当たり前の事を聞くな!!」
「おおきに!!大事にします!!」
「君菊……
もう一つ頼みを聞いてくれ……」
「ええよ」
君菊は、真っ直ぐに芹沢を見て、笑った
そんな君菊に、芹沢がしたお願いは
とんでもない大問題に発展する
それは、まだ少し先のこと……