大好きな君の嘘
翌日



屯所は、大騒ぎ


芹沢鴨が暗殺された





試衛館の幹部は

昨夜のうちに山崎から、報告を受けていた


「恐らく、小楽の仕業です」

「それで、小楽はどうしてる?」

「君菊に様子見を頼んでいます」

「え?なんで君菊に?」

沖田の質問に、土方が山崎にばーかと
口を動かした


「従妹なんです……君菊と」


この一言で、怪しいと言っていた沖田を始め、試衛館の幹部全員が山崎を信頼する

「態度で示すんじゃなかったか?」

「……不本意ですけど
仲間として、認めて貰えてよかったです」



芹沢の葬儀に、君菊も参列した



問題ばかり起こしていたが、根っからの
悪人ではない

沖田も懐いていた


それぞれが、芹沢を想い涙した





君菊は、泣かなかった





いつもの表情で別れをした







髪を切られた時もそうだが

君菊は、泣かない



(笑えない、泣けないって…君菊は一体
何があったんだ……)

















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