『“せんせい”のくせに。』


「な、ちょっと…!」

『しー。』


いや、この状況で静かにしろと
言われても静かにするなんて無理っ。

さっきの私の行動と同じことをする圭太に、頭の中は爆発寸前である。


「、無理だって。心の準備が…」

『俺だってさっき心の準備できて
なかったけど?』


…そ、それを言われると
言い返せない。

ひとつ、ひとつ、プチンという小さな音と共に外されていくボタン。
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