『“せんせい”のくせに。』


「ふっ、ずるい者同士じゃん」

『やっと笑ったな。』

「あっ、髪の毛くしゃくしゃにされたことはまだ怒ってるからね、」

『こわいこわい、』


絶対、怖がってないであろう圭太は
軽々と私を抱きかかえて。

ベッドの上にそっと下ろしてく…れるほど王子様ではなくて、身体が少し浮き上がるぐらいの勢いで“下ろす”というより
“落とされた”。
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