『“せんせい”のくせに。』
「…いや、こっちこそ悪い。」
「へ?」
意外な一言に素っ頓狂な声を上げると、
金髪男は口を尖らせながら、
「まぁ、あれや。一応道案内しようとはしてくれたわけやし?許したるわ」
上から目線の謝罪をしてきた。
「あ、はい…」
「あー、でもほんまに困った。
“おてあらい病院”ってどこやねん」
「マップで調べたら、ここって
出てきたんですけど…」
そこで言葉を止めて前を見る。
そこにあるのは確かに
“おてあらい”ではあるけど
「どう見ても病院じゃ、」
「ないわな。」
ですよね。