『“せんせい”のくせに。』

それはひとりごとを呟いた後だった。


トントントン……


「え……?」


後ろから足音が近づいてくる音がする。
ていうか、どんどん足音はやくなってない?

朝の5時。
周りには誰もいない。


「(…よし、逃げようっ)」


万が一、不審者だった時のために
私は全速力で逃げた。が、

謎の人物も走って追いかけてくる音がして。

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