『“せんせい”のくせに。』
ーーAM9:20
穏やかな運転で病院まで送ってもらった私は、待ち合い室のイスにいた。
「あれ、美鈴ちゃん?」
「あ…恵子さん。」
重いまぶたを開けて上を見上げれば、
そこには白衣姿の恵子さんが。
「かなり熱あるわね、水分とった?」
「、気持ち悪くて…」
「かわいそうに…。次、呼んでもらえると思うからしっかりね?」
「…はい。」
久しぶりに見た恵子さんは、
今日も綺麗だ。