『“せんせい”のくせに。』
ーーPM2:20
まぶたを開ければ、真っ白な天井が
目に入ってきて。
「ここ…」
鼻をツンとくすぐる消毒液のにおいと
硬いまくらに、腕から伸びる点滴。
そうだ、わたし倒れたんだっけ?
『あ、起きた?』
その声に横を向けば、
白衣姿の圭太がいて。
「あれ…?何で圭太がいるの…」
『ん?美鈴が倒れたんならそばにいなくちゃだめだろ。』
そう、少し疲れたような顔で微笑む。
仕事で疲れてるのに、
また迷惑かけちゃったな。