『“せんせい”のくせに。』


『、どうやったら治んの?』


優しい目が私を見つめる。


「こうやったら治る、かも。」


圭太の指に、自分の指を絡めて
手を繋ぐ。


『、これじゃ足りないんじゃない?』

「え?」


に、と微笑んだかと思うと
ギシ、とベッドのスプリングが軋む音がして。
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