『“せんせい”のくせに。』


『あー、そうだ。物凄く不本意だけど、今日は“中津さん”に家まで送ってもらえよ』


うわっ、本当に嫌そうな顔してるよ。


「はーい。圭太は?」

『えーっと…9時には帰れると思う』

「じゃあ、圭太の家で、」

『今日は、ちゃんと家に帰りなさい。
じゃあな美鈴。』


私の言葉を遮った圭太は、白いカーテンを開けて歩いていってしまった。
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