十六夜姫と青き月の国
母の愛
今や妃となったアオイ様は例え誰がどんな噂を立てようとも母として十六夜姫を守る覚悟をしていました。
もしかしたら王は十六夜姫を死罪にするようにと命令を出すかもしれなかったからです。
今度は自分自身も命令が下されるかもしれません。
この三年、平穏な日々を送ってきたというのに
民達も十六夜姫を愛して下さったのに、
何かが起きると十六夜姫のせいになってしまう。
母としては耐えられない事なのです。