博士とわたしのクローバー
そして優花が帰ってくると真っ先に博士に聞いた。
「博士、博士ってもしかして引きこもりじゃないですか?」
「えっ!」
だってそう以外ありえない。
いくら博士が有名人だからって博士が日本に居るのは私しか知らないから
変装したら気付かれないはずだ。
(いや、この前来た秀っていう人がいたっけ・・・)
パパラッチを避けるのならともかくここなら大丈夫だと思うけど・・・
「いや、そんなわけないじゃないか。」
博士は極めて落ち着いて言った。
「でも博士がアメリカにいた時も滅多に外に行かないというので有名じゃないですか。」
「それは・・・パパラッチとかがいてうるさいからだよ。アメリカのパパラッチはうるさいから!」
博士が口調を強めて言った。
「・・・博士って慌てると口調が強くなりますよね。」
「うっ・・・と、とにかく僕が外に出ないのは僕がここに居るって気づかれないようにだから。ほら、クローバーが呼んでるよ!」
「ニャ?」
「・・・分かりました。今日は何も聞きません。」
そう言って優花はクローバーの所に行った。
博(あはは・・・優花が僕に緊張してた頃が懐かしいな・・・)
そうやって博士は今日を切り抜けた。