博士とわたしのクローバー
「じゃあ優花、初めての仕事をお願いしようかな。」
博士が椅子にすわって言った。
「コーヒーをいれてくれるかい。」
「あっはい!」
助手になって初めての仕事がコーヒーを入れることか。
まあ、コーヒーを入れるのは得意だからいいか。
「じゃあ、珈琲豆使いますね。」
奥に行ってコーヒーをいれる。
「博士、どうぞ。」
「ああ、ありがとう。」
博士がコーヒーを飲むのを緊張して見る。すると、
「美味しい・・・これほんとにここにあった珈琲豆?」
博士が褒めてくれたので嬉しくなった。
「コーヒーのいれかたにはちょっとしたコツがあるんです。」
「どこで教わったの?」
博士が聞いてくるので、
「あ、おとうさま・・・いや、お父さんがコーヒー好きなのでよく私がいれてあげていたんです。」
「そうなんだ・・・僕がいれたのより美味しいよ。」
優花は嬉しため息をついて、
「ありがとうございます。ほかにすることはありませんか?」
「じゃあ、玄関の掃除をお願いしようかな。」
「は、はい。」
優花はすぐにほうきを持って玄関に行った。
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