きみへの想いを、エールにのせて
「理佐と雄介君、どうかな」
あと、泉の好きな男の子も。
たしか、雄介君と同じ高校を受験しているはず。
すぐにラインを開き合格を報告すると、理佐も【もちろん合格】との返事。
「やったね」
「うん」
それを聞いて泉もうれしそう。
【雄介も、あの子も合格ね】とすぐに入ったラインのメッセージに、泉は照れくさそうに笑った。
「よかったね、泉。雄介君から情報入るし」
「あはは。雄介君、情報伝達係になってる」
「ほんとだ」
彼に感謝しなくちゃ。
「茜、よく頑張ったね」
「うん。ありがと」
「これぞ愛の力ってやつだ」
泉は私をからかってクスクス笑うけれど、そのとおりかもしれない。
そして私たちは、新しい生活の一歩を踏み出した。